御食国(みけつくに)にオープン!
特産品を使った料理とギルトフリースイーツ
【グランテール】淡路・洲本

関西・オンナの美酒佳肴

御食国(みけつくに)にオープン!
特産品を使った料理とギルトフリースイーツ

【グランテール】淡路・洲本 

最近、ゴジラをテーマにした新しい施設ができたり、大手企業が本社を移したり、なにかと話題の多い淡路島。南北に長い島の真ん中あたりにある洲本市に新しい店がオープンした。腕をふるうのは、野菜料理が美味しいと評判のビストロで実力を発揮していた越智良典シェフ。シェフがわざわざ移住して、淡路の食材で作る洋食はどんなものか。秋晴れの日に淡路島まででかけた。


ランチプレート

高速バスが停まる洲本バスセンターから徒歩圏にある店に着いたのは平日の13時頃。広い店内はほぼ女性で埋まっていて、ゆったりとおしゃべりを楽しんでいる様子。カウンターでは事務服を来た女性がランチをとっている。7月にオープンして、すでに女性がいっぱいということは、越智シェフの味が評価されている証拠だな。

まず野菜料理から発想をふくらませて料理を決め、それに肉や魚を合わせ、ソースでひと皿の味をまとめるのが越智流だ。オーダーしたのは、ランチプレート。淡路牛のハンバーグには淡路の代表的な農産物のタマネギがたっぷり入って、文句なしに美味しい。野菜類も地野菜とのことだが、アボカドは淡路ではないだろうと聞いてみると、ハワイのイメージだそう。「なぜハワイ?」「洲本市はハワイの姉妹都市だから」「へーえ」。なるほど、このプレート全体がロコモコ風になっていた。10月とはいえ、強い日差しの日には地ビールがよく合う。


デザートプレート

淡路島で遊んだあと、午後から立ち寄るならデザートプレートを選ぶのもいい。罪悪感なく食べられる「ギルトフリー」のスイーツが並ぶ。ロールケーキと抹茶シフォンは、どちらもスポンジに淡路島産の米粉を使い、クリームの主材料は豆腐だ。アイスクリームは、アーモンドミルクとてんさい糖で動物性を排除。バスクチーズケーキは鳴門オレンジの皮を乾燥したものを練りこんでさわやかに。塩プリンに振りかけてあるのは、地元で手作りされたミネラルたっぷりで旨みのある塩。

ドリンクはオピアシャルドネ。オーガニックぶどうを使って、保存料や甘味料を使わずに作られたフランスのノンアルコールワインテイストのドリンクだ。味わいは白ワインそのもの。淡路は車が便利だから、こういうドリンクがあるのはうれしい。ちなみにコーヒーは、同じ兵庫県内、西宮のディーシーエス。熱くてもそのまま手にとれるボダムのダブルウォールグラスでサーブされる。


越智シェフ(右)とスタッフ

この店の話を聞いたのは年明け頃だっただろうか。5月頃オープンする予定で準備を進めていたが、コロナ禍の影響で断念し、メニューを見直して7月にようやくオープンにこぎつけた。その間、惣菜の開発を行い、テイクアウト弁当を始め、医療機関へ弁当を届けるボランティアも行った。いつもにこやかな越智シェフと地元の新しい仲間が迎えてくれるレストラン「グランテール」、料理はもちろん、その居心地の良さにも大満足だ。

 


◆ MENU(税別)
ランチプレート(4種類)950円
日替わりランチ950円
デザートプレート1,000円
※テイクアウトメニューあり

◆ Data
グランテール
電話:0799-22-0025
住所:兵庫県洲本市塩屋1-2-19 ポートスタジアム1F
営業時間: 9:00~17:00(ランチLO14:30)、夜は貸し切り可
休み:なし


◆ Writing / 松田きこ(ウエストプラン)
http://www.west-plan.com/